質問 |
特性表の作成方法の詳細について以下の点を教えて下さい。花弁の大きさを測定する場合、長径を測るものだという細かな取り決めがあると言うことですが、その内容を教えて下さい。 |
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回答 |
花弁の場合、花弁の大きさを表現するために必ず長径を測らなければならないというような全ての種類に共通する取り決めはありません。それぞれの植物の種類により品種識別のために必要な調査形質(特性調査基準)が定められており、「花弁の長さ」、「花弁の幅」というように必要な形質をそれぞれ別に調査をするようになっています。調査形質の指示(花のどの部分に着生する花弁の長さ、幅、自然状態のままか伸展して調査するか等)に従い調査をしなければなりません。
ついでに花について説明しておきますと、カーネーションやキクのように上から見た時通常円形の花の場合、調査基準で「花の大きさ」とか「花の直径」というように一つだけの測定として定められているものが多く見られます。栽培や持ち運びの際に押さえられ変形している場合があります。その様な場合押さえられた短径を調査しますとその品種本来の大きさを表現しなくなることが考えられるため、変形していない長径を調査します。ラン類などのように花が円形でない種類については調査形質に「花の横径」、「花の縦径」又は「花の長径」、「花の短径」というように別個に調査するようになっています。このように調査形質はそれぞれの種類の特長を考えて定められていますので、出願(調査)しようと考える種類の審査基準に示された調査時期、調査部位、調査方法、調査数に従って調査を行うことになります。
(平成21年10月)
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